対馬で宿泊施設を運営する対馬リゾート(対馬市美津島)が7月20日、施設内の竹敷を発着するプライベートクルーズサービスを開始した。
同事業は、浅芽(あそう)湾などの景観を観光資源として発信しようと企画。前運営会社の韓国企業が釣り客向けに利用していた船の老朽化をきっかけに、クルーズ船への切り替えを決めた。地元業者や漁師の協力を得て、発着地となる浮桟橋を海上に設置するなど、開業に向けて準備を進めてきた。
周遊コースは、入り組んだリアス海岸や神社、近代の軍事遺構など、対馬の景観や歴史を感じられる名所を選定した。
日本初の軍港である竹敷を発着する「竹敷・万関瀬戸」コースでは、水雷艇基地跡の深浦や、日露戦争に備えて掘削された万関瀬戸に架かる万関橋など、明治の軍事遺構を巡る。「芋崎・金田城」コースは、大陸からの侵攻に備えて667年に築かれた古代山城「金田城跡」を遊覧し、麓にある大吉戸(おおきど)神社を海上参拝。「狭瀬戸(せばせと)・和多都美神社」コースは、浅芽湾の入り組んだ天然水路の狭瀬戸を通り、和多都美神社を海上参拝する。
発着地の浮桟橋では、小休憩できる「海上テラスラウンジ」も開設。クルーズ後に対馬産のジュースや紅茶を提供する。
同リゾートの支配人は「コースには対馬の美しい自然と歴史を感じられる数々の見どころがある。海上からの新しい視点で楽しんでほしい」と利用を呼びかける。
1艇当たりの料金は、90分コース4万円、120分コース=5万円。ガイド付きは要追加料金。定員8人。要予約。海の状況により、コース変更や中止の場合がある。