「壱岐ステラコート太安閣」(壱岐市郷ノ浦町)が約7年ぶりに結婚式の受け入れを再開し、9月1日で3カ月がたつ。
同館は、初代代表の高尾昌宏さんが「壱岐の人たちが集まって人生の節目を祝えるように」と結婚式場を開業したのが始まり。その後、宿泊施設も営むようになった。約150人を収容できるホールを備え、島内の結婚式場として利用されてきたが、コロナ禍などを背景に結婚式の受け入れを休止していた。
再開を進めたのは、壱岐市出身で若女将(おかみ)を務める長友沙圭(さやか)さん。高尾さんの孫に当たる。3年前に家族で壱岐へUターンし、旅館業務に携わる中で、島内で結婚式を挙げられる場所が少なく、島外で挙式する人も多いことを知ったという。
「高齢の家族や親族など、島外の結婚式に出席するのが難しいという声も聞いた」と長友さん。同館が結婚式場として始まった歴史もあり、「もう一度、結婚式を復活させたい」と考えた。壱岐へ移住した友人がウエディングプランナーだったことも後押しとなった。
結婚式は20人程度の家族婚から150人規模まで対応。お披露目パーティーなどにも対応するほか、壱岐島内でのロケーション撮影と宿泊を組み合わせた前撮りプランも用意する。
問い合わせも増えており、9月中旬には結婚10周年を記念したパーティーの利用が予定されている。
長友さんは、島内の美容室や生花店、カメラマンなど、結婚式に関わる事業者との連携にも力を入れる。「一緒に場をつくることで、地域の活性化にもつなげたい」と意気込む。
「結婚式は感謝や絆を確かめ合える場。島だからこその温かさや人と人とのつながりを大切にした結婚式の手伝いができれば。家族や友人、地域の皆さまが集まる祝いの機会にも活用してもらいたい」と話す。