対馬で唯一の横浜家系ラーメン店「半之助」(対馬市厳原町大手橋)が7月19日で2周年を迎えた。店主の上原弘治さんは「地元客に少しずつ知ってもらい、韓国からのインバウンド客も好調だ」と2年間の手応えを語る。
上原さんは対馬出身。博多・中州でラーメン店を立ち上げて働いていたが、2013(平成25)年~2014(平成26)年に対馬へUターンした。対馬でもラーメン店の出店を模索したが、経済的理由から断念。水産加工や溶接など他業種の職を経験しながらも、「対馬で1番おいしいラーメン屋を開きたい」と開業への夢を抱き続けていたという。
そうした折、知人が島内で営むラーメン店が閉店。「冷蔵庫や食洗機などの機器を一式買わないか」と声がかかった。妻の七月さんに「本当はラーメン屋をやりたい」と打ち明けると、「すればいいやん」と背中を押され、開業を決意。上原さんは「当時、妻のおなかには3人目の子どもを授かっていた。今思えば本当に思いきった決断だった」と振り返る。
開業に当たり、豚骨スープに鶏油を合わせた濃厚なスープが特徴の「家系ラーメン」を店の味として選択。中州に店を構えるラーメン店の店主から「家系ラーメン」の流行を聞き、実際に食べて「対馬でもやってみたい」と挑戦した。これまで博多で培った経験を生かし、一般的な「家系」よりも博多寄りの濃度に調整。博多ラーメンと家系ラーメンの魅力を組み合わせ、対馬の住民になじみやすい味を目指しているという。
メニューは、チャーシュー3枚と煮卵、ネギなどの具材を盛り込んだ一番人気の「MAXラーメン」(1,340円)や、「味玉ラーメン」(1,090円)、「ラーメン」(890円)など。上原さんがUターン後に務めていた水産加工会社の穴子を使った「穴子丼」「穴子塩辛」など、対馬の食材を味わえるメニューも提供する。席数は19席。
上原さんは「地元のお客さまに少しずつ知ってもらい、多くの方に来店いただいている。韓国からのインバウンド客も多く、昼は観光客で満席になることもある」と開業1年を振り返る。今後、比田勝エリアや壱岐への出店も視野に、店舗展開する方針。
営業時間は、11時~14時、17時30分~22時。