対馬の佐護地区(対馬市上県町)に9月26日、地元産野菜を使った「和菜食堂」がオープンする。
同地区で生まれ育った店主の住屋ゆかりさん。結婚を機に島内の他地域へ移住して弁当店を営んでいたが、3年前に佐護へ帰ってきた。住屋さんは「地域の皆さんが育てた野菜や魚介類をいただく機会があり、甘みとみずみずしさに感動した。もともと料理が好きで、地域でとれる新鮮な食材をもっと多くの人に食べてほしいと思うようになった」と開店のきっかけを話す。
住屋さんは佐護でも仕出し・宅配弁当作りをしながら今年4月に古民家を購入し、食堂の開店準備を進めていた。食堂では、旬の野菜や新米の佐護米を取り入れたメニューを展開。お薦めの「和菜定食」(1,500円)は、トンテキとエビフライ、魚フライの主菜を盛り付けたプレートに、日替わりの小鉢がつく。今秋は里芋やサツマイモ、大根などを使った料理が並ぶ予定だ。
食堂は全席座敷で、席数は約15席。対馬市民の手作り雑貨や季節野菜、地元有志サークル「佐護んカーちゃんどん」の手作り菓子の販売コーナーも設置する。仕出し弁当や日替わり弁当、オードブルの宅配販売も続ける。
帰郷して暮らす中で、昔は各集落にあった地域住民が交流できる店がなくなっていることに気が付いた住屋さん。「私に食堂ができるかな? と心配もあるが、我が子のように育ててくれた地域の皆さんへの恩返しとして、笑顔で集まってつながることができる場所を少しずつつくっていきたい。本土からの旅行者にも、田舎の実家に帰ったように春夏秋冬の田園風景を眺めながらのんびり過ごしてほしい。生産者の愛情が詰まった食材を味わって」と話す。
営業日は木曜~土曜日。営業時間は11時~14時。要予約。