「壱岐の蔵酒造」(壱岐市芦辺町)が7月17日、島内限定スピリッツ「CRACCO(くらっこ)」を発売した。壱岐麦焼酎をベースに、壱岐産のパール柑(かん)、イチゴ、ローズマリーを使った500本限定の商品で、島内で販売している。
「くらっこ」は、壱岐産の規格外農産物を活用したフレーバースピリッツシリーズの第1弾。焼酎を普段飲まない若い世代にも壱岐の酒を楽しんでもらおうと開発し、アルコール度数は20度。爽やかな甘みと華やかな香りが特徴で、同社の女性スタッフが試飲を重ねて味わいを決めたという。
4代目社長の石橋福太郎さんは、壱岐市がSDGs未来都市に選定されていることも踏まえ、島内で廃棄される農産物の活用に取り組んでいる。
2025年4月にも、今回同様、「島と共に生きる」をコンセプトにクラフトジン「JAPANESE IKINOCRAFT GIN ORIGINAL(ジャパニーズ イキノクラフト ジン オリジナル)」(3,300円)を発売した。壱岐焼酎をベースに、壱岐産のイチゴ、ユズ、ダイダイ、ハルカ、アスパラガスなどを原料に使う。
島内では、曲がったアスパラガスや切り下など、形が規格に合わないことなどを理由に、年間30トン以上の農産物が廃棄されているという。イキノクラフトでは、ユズリキュールやユズこしょうの原料となるユズや傷付いたイチゴ、正月飾りの役目を終えたダイダイなども活用している。
イキノクラフトは3月、長崎県内の優れた新商品を表彰する「県特産品新作展」で最高賞の「県知事賞」を受賞した。島内の飲食店からは「フルーティーで飲みやすい」「若い人に人気」などの声も寄せられているという。
石橋さんは「形が悪くても味は何も変わらない。地域の『もったいない』を『おいしい』に変えていきたい」と話す。今後も年1本を目安に、島の規格外農産物を使った新商品を展開していく予定。
容量は300ミリリットルで、価格は1,200円。